傍惚れ(おかぼれ)しちょってな~♪

      青春の思い出

 先日行った 小浜温泉から見る きれいな夕日
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   先日 主人の友人で親父バンドのメンバーの一人でもあるIさんのお父様が 亡くなられました。
   主人と Iさんは高校の同級生。悪友!?らしかった (今は良友ですよ~)
   そして義母と Iさんのお母様(Tちゃん)は 女学校の同級生。
   そしてまた 義父と Iさんのお父様は、同じ出身地で 同じ教師をしていたということもあり、
   義両親は Iさんのご両親のことを よく知っていました。
 
   なので先日 義両親のお見舞いに行った時に
   Iさんのお父様が亡くなられたことを義両親に伝えました。
   一瞬二人とも えっ?! とびっくりした様子でした。
    
   義母は同級生のTちゃんのことを まず思ったのでしょう
   「Tちゃん、寂しいでしょうね」と言い うつむいてしまいました。
   
   義父もショックだったのでしょう、はじめは言葉もなかったのですが
   しばらくすると、思い出したように こんなことを話し出しました。
   「昔 I先生と ソフトボールをしたことがあったよ。
    体格もよくて なかなか運動神経がある人だったなあ。」と
   義父の頭の中には 若かりし頃のI先生の姿が蘇ったのでしょう。
 
   すると今度は義母が言いました。
   「A子ちゃんに I先生が亡くなられたこと話したらどう言うやろか~」っと
   なんでここに 義母の親友のA子ちゃんの名前が出てきたのか~~~???
   「えっツ?!」 と私は聞き返しました。
   すると義母が即座に答えました。
   「A子ちゃん、I先生に岡惚しちょってな~~~
   その顔は 少し和らいだ顔になりました。
   「A子ちゃん、 『さようなら』 と挨拶するだけの為に I先生を待ってたっちゃ~」 
   昨日の夕飯のメニューは覚えていない義母ですが
   70年ほど前の青春の思い出は 鮮明に残っているようでした。
    
   
 
   それにしても 母が言った 岡惚れ 傍惚れ(おかぼれ)~~
                                      という言葉は とても新鮮に感じました。
   
           ちなみに岡(傍)惚れとは~ 
              岡惚れの『岡』は『傍ら』を意味する。
               岡惚れとはよく知らない異性や特に付き合いのない異性に、
                傍らから見ただけで惚れてしまうこと。
                また、他人の恋人など、決まった人がいる異性に対し、
                傍らから密かに恋慕うことをいうのだそうです。
 
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