父の友人の宝物

どこも 蒸し暑いですね~。

父の友人の形見の碁石 
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先日実家に帰りました。
毎日とても蒸し暑い日々でした。
 
着いてすぐ 父に連れられ 一ヶ月ほど前になくなった父の囲碁友達のところに
お参りに行きました。
その方と父は5年、6年ほど前に囲碁を通して知り合ったようです。
私が実家に帰ると その方と父とは碁盤によく向き合っていました。
そして その方の家にも 父は囲碁をしに行っていたようでした。
 
父は陸軍士官学校出身、その方は海軍兵学校出身ということで 気があったのでしょうか
勝ったり負けたりと 競争しながら お互い囲碁の腕を上げていったようでした。
 
その方には 父だけでなく 私たち(義姉)もとてもお世話になりました。
父より年下の81歳のその方は お年ではありますが 車の運転をされていました。
なので父の検査入退院のとき、白内障の手術のときなど 車で送り迎えをしてくださいました。
そのときは 付き添いの私たちも とても助かり有難かったです。
 
 
その方の体調が悪化し入院されたあとも よくお見舞いに行っていた父。
その方も 父に会いたいと 奥様や娘さんに言っていたようです。
↑の碁石は その方が「 僕が死んだらこの碁石を ○○さんにあげてほしい」
そうご家族に頼んでいたそうで 亡くなった後 奥様が父に持ってきてくれたものです。
 
その方の49日の当日 出かける前の父が  なぜか急に 
形見の碁石を 取り出し 紐をほどき始めました。
「立派な碁石だろ」 私に見せて 大きなため息をひとつきました。 
 
年をとっても 大切に思える友人というものができるのだな~。
父を送り出したあと 形見の碁石に 手を合わせた私でした。
  
 
実家のいちじく
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        大切な囲碁友達を一人失った父でしたが、そのあと 父の書道の先生も亡くなりました。
        父にとって 尊敬でき 友人としても大切に思っている人でした。
        私が大分にもどる日が、先生とのお別れの日。
        どうしようか 迷っていた父に
        「私はいいから 行っておいで」 そう言って父を送り出しました。
        それから掃除 洗濯 食事の用意などをして 一人実家を出た私です。
        今年に入って いっぺんに二人の友人を失い がっくりする父に
        励ます 言葉が見つかりませんでした。